1.五ツ星お米マイスター
渡部:
川島さんは、「五ツ星お米マイスター」だそうですが、いつ取られたんですか?
川島さん:
2004年です。
渡部:
最近できた資格なんですか?日本に何人くらいいるのでしょう?
川島さん:
そうなんです。できてすぐ取りましたから。毎年試験があるので増えてきてはいるんですけど、今は全国で300人くらい、千葉県では7〜8人います。
渡部:
どんな資格なんですか?
-------------お米マイスターとは (萬平商店HPより)----------------------------------------------川島さん:
三ツ星マイスターは筆記試験だけですが、五ツ星になると実技もあります。面接官と1対1で質問に答えたり、あまりおいしくないお米が送られてきて、「これよりおいしいブレンド米を作りなさい」とか。(※このお話の続きは、現在の試験内容に関わる可能性があるため、この場では省略させて頂きました)
渡部:
そうか、五ツ星マイスター取得で勉強したことが、お客さんの相談に答えたりする時に、すぐ役に立つんですね。
川島さん:
そうです。まさに、そうなんです。
渡部:
五ツ星マイスターにしか卸さないお米もあるとか?それはブランドを意識して、でしょうか?
川島さん:
ブランド意識ももちろんですが、量的な問題でお米が少ない場合ですとか。お米って、急に生産量を増やせないですから。あとは生産者が、安心して売ってもらえるお店を探す時に、マイスターの資格を持っているかが、基準になりますね。
渡部:
なるほど。
川島さん:
生産者の人たちが、「こういう良いお米を作っています。どうでしょうか?」という、プレゼンをする場があって、お米屋さんが気に入ればそこで商談成立ですが、すごく優秀なお米が多いので、みんな欲しくなってしまうんです。でも安くないですし、全てお店に出しても、全て売れるとは限らないですから、「2兎追うものは1兎も得ず」にならないように選ぶんです。
渡部:
ところでお米にも流行りってありますか?
川島さん:
う〜ん。ちょっと前には「あきたこまち」でしたよね。昭和59年デビューですが、女性が笠をかぶった写真を使ったパッケージは、すごくインパクトがあって、ブームになりましたよね。「あきたこまち」がきっかけで、たとえば宮城の「ひとめぼれ」であったり、山形の「はえぬき」であったり、全国各地で自分たちの県のお米が、どんどん出てきたんです。