6.将来の夢
渡部:
林さんは今、頻繁に大会に出られていて、今は選手としてバリバリ、コーチや監督さんもやられているようですけど、将来的にはどんな風になりたいですか?
林さん:
う〜ん。どうですかねえ。正直、まだまだ先は考えていないですねえ。今は来年のドイツへの世界大会に向けて、ですね。
渡部:
そうですね、今は当面の目標がありますからね。
林さん:
ドイツ大会は選考で選んで頂ければ、7月の末からなので、7月20日頃に出発になると思いますけど、今はドイツ大会に出て、さらにどう結果を残すか、ですね。それで10月に全日本がありますし、また12月に全日本で結果が出せれば、海外遠征も増えてきますし。
渡部:
ドイツ大会って、どんな大会ですか?
林さん:
2年に1度開かれる世界選手権で、ライフセービングにおける国際大会の中で一番大きな大会で、プール種目と海の種目全部ひっくるめて、国別の対抗戦でやるんです。この世界選手権で上位8位までに入れば、ワールドゲームズの出場権がもらえるんです。選手6人、6人でチームを組んで、監督を入れて13人で戦います。40カ国くらい出ますね。
渡部:
ワールドゲームズというのは、どんな大会なんでしょう??
林さん:
オリンピックの翌年に、オリンピック種目じゃない競技で、世界連盟・世界連合を持つ競技の大会で、発祥のヨーロッパでは、ものすごく人気があるんです。 これに出られるのは、世界選手権上位8位の国と、開催国の計9カ国です。2001年は秋田で行われたので、私もその時に1度出たことがありますが、次は2009年に台湾で行われるので、ぜひドイツ大会で上位8カ国に入って、出場権を手にしたいんです。今までの日本の最高は10位ですので。
渡部:
そうですよね。資格なら一度取ったらずっと残ったり、あっても何年かごとの定期的な試験で済みますけど、スポーツのプロは毎回毎回結果を残さないと、次の機会がなくなってしまう世界ですもんね。
林さん:
結局強い時はいいですけど、いずれは自分を超える選手が出てきて。だから最近は若い人に言っていますけど、「自分を抜いていかないと、大会には出れないよ」って。
渡部:
ああ、そういうことか。そうですね。林さんを抜かないと、出れませんね。では、林さんも若い人も、がんばってください!
林さん:
はい、がんばります!まあ、そんな簡単に抜かれることはないと思いますけど。