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いどばた稲毛,2007年6月,対談特集,チロルハウス様

 4.大変なこと、嬉しいこと

いどばた稲毛,2007年6月,対談特集,チロルハウス様

(今日は朝からどしゃぶりの雨。それでも、「傘差して、乳母車で行きます!」とのお電話が!)


渡部:

チロルハウスの活動をされていて、大変だなと思うことは何かありますか?

八木さん:

大変ということではないですけど、「リトミックってよくわからない」って声を、よく聞くんです。リトミックの目的は、ピアノがうまく弾けるようになるとか、何か上手になるとか、そういうものではなくて、感覚を育てるものですから、同じものの繰り返しが必要で、やっぱり訓練なんですよね。非常に伝えにくい面があるので、私たち自身もたくさん勉強して、うまく伝えられるようにと思っています。

渡部:

でも、そういうのが大きいと思いますよね。すぐわかるものばかりでなくて。感覚だから、繰り返しの中で掴んでいくというのも、十分わかります。大串さんはいかがですか?

大串さん:

八木さんがリトミックの専門知識があるので、八木さんの知識と、私が昔幼稚園の先生をしてやっていたことを、お互いの引き出しを引っ張り合いながら、やっていますね。リトミックは、まだこのくらいの年齢では難しいところがありますから。

八木さん:

そうですね。やっぱり集中できるのは10分〜15分ですから、そのためにお話を入れたりして。それに、大串さんがパネルなどを作ってくれるので、絵本とはまた違って、子どもたちが実際に目で見て、うさぎや亀の様子を知ることができますね。

渡部:

なるほど。2歳ではまだリトミックは難しいからこそ、リトミックの良さをうまく生かす工夫をお二人で考えて、やっているんですね。これも素晴らしい。

八木さん:

うさぎといっても、子どもはイメージが湧かないですからね。私たちはうさぎも亀もわかるけど、子どもたちは動物園で見たりしないと、やっぱりわからないですから。「今度皆で動物公園に行こうね」って今日もお話してたんですよ。

大串さん:

やっぱりうさぎも、いつもぴょんぴょん跳んでるわけではないですし、やっぱり実際に見ないと、イメージは湧きづらいですよね?

渡部:

そうですね。白いうさぎも黒いうさぎも茶色いうさぎもいますしね。

大串さん:

そうです。

渡部:

では逆に、やっていて嬉しいことは、どんなことですか?

大串さん:

やっぱり「家でも同じような遊びをしてみました」とか、「ここで歌った歌を、家でも口ずさんでいました」とか、そういう声をいただけるのが嬉しいですね。

渡部:

それは嬉しいですねえ。

大串さん:

はい。ですから今後は、もっとたくさんのお子さん・お母さんに来ていただけて、今来てくださっているお母さんたちみたいに、「来て良かった」と思っていただけるようなチロルハウスにしていきたいですね。

渡部:

いいですねえ。

八木さん:

自分の子どもと一緒にやってきたことを、今度は今の若いお母さんたちに生かすことができて、今、ほんとに嬉しいですね。幼稚園の先生やリトミックの仕事をしていても、それでも自分の子の時には結構悩むんですよ。だから「私もこうだったよ」って声をかけてあげたいし、あとは今子育てで悩んでいるお母さんたち同士が、お互いに聞き合うことで安心できるのも、嬉しいですね。

渡部:

やっぱりプロでも、悩みますよね。お子さんのことですから。

八木さん:

ええ。仕事と家庭は、全然違いますよ。今子育てをしている大串さんと話し合ったり、お互いにアドバイスができて、私もすごく勉強になります。あとは、この前子どもが1人ずつ持って帰った小さなこいのぼりを、「お買物にこいのぼりを持って行っていい?」と聞いてきたりして、嬉しかったですね。

渡部:

いいなあ。

八木さん:

はい。だから特別なものじゃなくて、身近なものでそういうお土産を作って、持って帰れるようにね。「今日はこんな天気なのでお休みする人がいるかな」って思いましたが。

渡部:

結構雨強いですもんね。お休みかもしれないって思っちゃいますよね。

八木さん:

そうなんです。でも、「傘差して、乳母車で行きます!」ってお電話をもらえたりして。「雨だけど行ってみよう、行けば楽しい、行って良かったな」っていう場になればいいですね。ほんとは雨だから午前中はおうちで過ごしていたのが、「親子で来て良かったね」ってなれば。お母さんからも、「今日来て良かったです。子どもと一緒に遊んで帰ったら、すごく気持ちがすっきり落ち着きました」って、その一言に「すごく良かったな」って思いましたね。お母さんのいらいらは、お子さんにも移りますから。

渡部:

人に会うって、それだけでいいことですよね。悩んだ時こそ閉じこもらないで。

大串さん:

でも家ではいらいらしたお母さんなんですけど(笑)。ここでは、私も他のお母さんと一緒に来ている親でもあるので、しかったりはしないですけどね。客観的に自分の子を見ることができたり、新たな自分の子の一面を発見できたりして、また楽しいですね。

渡部:

ははは。やっぱりそうですよね。


見出し  1.チロルハウスの活動とリトミック

      2.大串さん、八木さんがチロルハウスを始めたきっかけ

      3.チロルハウスの特徴と今後の発展

      4.大変なこと、嬉しいこと

      5.読者の皆さんへ

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