Masakazu Kobayashi | Shigeo Watabe |
初めに
大和田印刷の小林正和さんと出会ったのは、今年の9月頃だったでしょうか。私のお客様が紹介してくださって、
小林さんが、私が参加している経営者の早朝勉強会(千葉市美浜区倫理法人会)に来てくれました。
お話してみて、小林さんのお人柄に私も安心してすぐに仲良くなれて、とても珍しい印刷会社をされていると
お聞きしていましたので、「今度工場見学させてください」とお願いして、今日の対談が実現しました。 また、小林さんは趣味が多才で、自転車では新潟の直江津まで、360キロを走ってしまいます。水泳も得意で、 私もこの前水泳に連れて行ってもらいました。今回も、「稲毛にはこんな人もいるよ!」という素敵な対談です。 |
1.ハッピートレー
ハッピートレイの発案者、正和さんの弟さんの広和さん。 | ソフトクリームには、見ていて楽しい「ハッピートレイ」☆ |
渡部:
新しい印刷物があるそうですが、どんなものですか?見せて頂いても良いですか?
広和さん:
はい。これです。ソフトクリームのコーンに使うものなのですが、食べている途中にソフトクリームが溶けてきても手を汚さない、というものです。同時に、お店のロゴですとか、例えば牧場の宣伝ですとか、情報交換用のツールとしても役立つわけです。
渡部:
そうですね、これだけスペースがありますから、色々なことが書けますし、使い道もアイデア次第で広がりそうですね。
広和さん:
はい。大手の代理店さんが、たとえば「ドラエモン祭り」などの映画を、小さなお子さん向けに告知したり、そんな使い方もできます。
渡部:
子供が喜ぶかわいいキャラクターものだったら、ソフトクリームも売れるでしょうね(笑)。売る人も、秀和さんも、そしてソフトクリームを食べる人も、皆喜べるわけですね。特許をもう取ったんでしたっけ?まだ実際には、使われていないのですか?
広和さん:
実際にはですね、実用新案というものを取得しています。栃木県の道の駅と、伊豆の伊東の方の道の駅で、今はモニタリングという形で使って頂いています。道の駅では、地域の物産品を販売したりしているのですが、今道の駅では「ご当地ソフト」というソフトクリームに力を入れているので、わさびソフトとかカレーソフトとか。モニタリング期間は2ヶ月ですが、結構お客様に好評らしくて。ジェラートも食べやすいですし、コーンを食べて最後に紙を捨てる時も、そのまま捨てられるので手が汚れないんです。
(チラシを見せてくれました ⇒ チラシはコチラ )渡部:
へえ、これいつ閃いたんですか?
広和さん:
去年の6月くらいに。自分の息子たちが結構ソフトクリームとか好きなんですけど、僕1人で連れて行ってあげた時は、食べさせてあげたくないんですよね。べとべとにするから。ふくのも面倒くさいですし。「でも、やっぱり食べさせてあげたいな」という気持ちから、思いつきました。
渡部:
あ、そうか。ソフトクリームは食べさせてあげたいんだけど、汚れちゃうことを考えると、なかなか食べさせてあげられないのですね。そうか、お父さんの視点から生まれたんですね。でも栃木や伊東は遠いじゃないですか?思いついてから、今こうして実際に使ってもらえるようになるまでには、大変だったんじゃないですか?
広和さん:
実際に栃木や伊東にも行っていますけど、間に商社さんが入っていて、商社さんの紹介なんです。それでも、使ってもらえるまでには1年くらいかかりましたけどね。やっと置いてもらえたという感じです。そうですね。まだ2ヶ月くらいで、もうそろそろモニタリング期間も終了しますので、今度はきちんと売り込みに行こうとおもっていますけどね。半年から1年くらい経てば、だいぶ広がると思います。実際に売り場の方からは、「改善すべき点は特にありません」と、商品としてはOKをもらっているので。
渡部:
そうなんですか。「苦労が実を結び始めて、いよいよこれから!」という時期なんですね。結構かわいいですし、色んなデザインがあって、形も色々あって。並べて写真を撮りましょう。
広和さん:
今表面を4色で刷ってるんですけど、実際には裏にも絵を入れて、遠くからの見た目もかわいくできるんです。
正和さん:
いやあ、宣伝してくれてありがたいですね。もう実際に商品化できる段階にありますから、例えば渡部さんがこのデザインで1000個欲しいと言ったら、すぐ作ることができますから。
広和さん:
消費者の方にも楽しんで頂けて、「地元の特産物なんだけど、でも知られていないようなもの」を紹介できる産地の方も嬉しい、これが強みです。食べる時には、仮に全く興味がない広告でも見てしまいますから。
渡部:
確かに、見ないと食べられないでしょうね(笑)。たくさん売れたらいいですね!この、ハッピートレーは、こうした宣伝というと、うちが初めてですかね?あ、そんなわけはないか。
広和さん:
そうですね、商社の方にはもうお話していますし、道の駅では使われていますから、初めてではないですけど。でも千葉では、いどばた稲毛が初めてですね。でもこれが広まったら、5万と使われる可能性がありますから、楽しみですね。
2.県内でも珍しい印刷会社
懐かしい! | ゲームソフトのパッケージ | これは豪華な箱です | スーパーでお馴染みですね |
渡部:
大和田印刷さんは、千葉県内でも珍しい印刷会社だと伺っていますが、どんな物を作られているですとか、よくある印刷会社さんとの違いを簡単に教えて頂けますか?
正和さん:
チラシでもなくて、なおかつ段ボールほどの厚さでもなくて、その中間の厚さの紙で、石鹸を入れる箱、お菓子を入れる箱だったり、ポップの印刷を行っています。箱での場合には印刷だけでなく、のり付けが必要だったり、両手で押えるだけで箱が組み立てられるように折り目を入れたりもしています。ただ、こういった印刷は需要が少ないので、やっている会社も珍しいんです。
渡部:
でも、お菓子だけでもたくさんありますし、箱に入った商品はたくさんあるから、需要も高いような気もしてしまうんですが。
正和さん:
そうですね。確かに箱はたくさんありますが、例えばコンビニに並ぶような、ポッキーの箱などは、中国などで大量に作りますから、要は「あの価格では作れない」ということなんです。10万個、20万個という量ですから、大企業であっても、価格では勝てないから、やる会社も少ないということです。もちろん技術的には、作れますよ。
渡部:
なるほど。そうすると、逆に大和田印刷さんならではの強みは、どんなところにありますか?
正和さん:
印刷を依頼する会社さんも、「10万個もいらない、1万個あればいい」という方もいますよね。でも大手の印刷会社さんですと、「そんな少ない数じゃ、仕事にならない」と断られてしまうわけです。また注文を受けてくれたとしても、たとえば大手が10万円受け取り、実際の仕事を僕らに6万円で頼むことになります。でも、最初から直接僕らに頼んでもらえれば、6万円で済みますから、値段も安く済むわけです。そこに、僕らの強みがあります。
あとは、お客様が「ちょっと何パターンか、どの色が良いか見たいんだけど」とご要望を出した時に、大手さんですと「まだどこの工場で印刷掛けるかも決まってないのに、そんなに用意できないよ」ということがあります。でも、うちなら1つの会社で、中に工場を持っていますから、極力お客様のご都合に合わせて、すぐにお見せできるわけです。だから、安心して頼んでいただけるのが、強みになります。
渡部:
いいですね。お客さんに喜んでもらえるのが、一番ですよね。ところで、さっきのハッピートレーもそうですけど、ああいう厚さ・サイズの紙でなら、何でも作れるんですよね?
正和さん:
そうですね。作れないものはないですね。どんな形でも作れますし。トーテムポールのようなものだって、作れます。それに、印刷ですから、やっぱり紙の量が多いほど安くできますが、でもうちは50個・100個という数でも、間違いなく作りますね。
3.家族経営ってどんな感じ?
小林さんのお話は、とてもわかりやすくて、筋が通っていて、人柄がにじみ出ています。人としてのつながりを大切にする人。 |
渡部:
おじいさんが創業したんですよね?
正和さん:
はい。
渡部:
でも会社概要だと、昭和51年創業になってますよね?
正和さん:
それはですね、うちの父がおじいさんの会社に入った時に、大火事が起きたんです。それがきっかけで、今度はうちの父が、また新しく会社を創ったのが、昭和51年なんです。僕が7歳くらいの時ですね。
渡部:
そうだったんですか。大火事になってしまって、設備などは無事だったんですか?
正和さん:
設備もだめでした。ただ、お客様だけはいてくださったので、設備さえ買いそろえてしまえば、仕事が始められたわけです。
渡部:
設備さえ揃えば、またお客様のご要望に応えることができるわけですね。お客様ってこういう時にも勇気をくれて、ありがたいですよね。小林さんはどんな形で、お父さんの経営する大和田印刷さんに入ったんですか?
正和さん:
父が、「役職は仕事の出来る者が持つものだ」ということで、普通に平の社員として入社しました。
渡部:
お父さん、しっかりしていますね。さすが。
正和さん:
そうですね。だからうちの会社で役職があるのは、社長と工場長くらいでして、父の考えに僕も納得しています。
渡部:
どうですか?こうして兄弟・両親一緒にお仕事をされているというのは。今日こうして事務所にお伺いしてみて、うらやましいなあと思ったんですけど。
正和さん:
もう喧嘩ばっかりですよ(笑)。家族だから、喧嘩したって一生付き合うわけですから、だからこそ甘えもあるし、言葉を選ばずに感情的に言ってしまうこともあります。でも、意気投合して盛り上がる時もありますし、家族経営も一長一短だと思いますよ。
広和さん:
生まれた時から見ていますし、小さいときから仕事を手伝っていて、やっている内容がもうわかっていますから、この会社には入るのは、わりとスムーズに入れましたね。
4.おばあさんとの約束
長沼原町にある、大和田印刷さんの事務所・工場。工場見学では、社員の方も皆、笑顔で接してくれて、温かい会社です。 |
渡部:
小林さんは前職がケンタッキーでしたけど、どんなタイミングでお父さんの会社に入ったんですか?きっかけは何だったんですか?
正和さん:
当時、おばあさんが入院していて、お見舞いに行ったんです。その時におばあさんが突然、「お前、退職はいつなんだ?」と言うんです。
渡部:
はは、突然そう聞かれたらドキッとしますね。
正和さん:
僕は、「いや、いつかは辞めるよ。でもまだ仕事に納得がいかないから、納得行ったら辞めるよ」と答えたんです。でもおばあさんは、「お前いつ辞めるんだ、今決めろ」と言うんですね。自分が死ぬことを、覚悟していたんでしょうね。
渡部:
そうか、きっと安心したかったんでしょうね。気がかりだったんだ。
正和さん:
僕もそれがわかったのですが、でも口では「何言ってんだよ。今度来る時までに決めておくよ」って答えたんです。それでも、「今度はないから、今決めろ」と。それでもう、僕も覚悟したというか、安心してもらえるんだったら今決めようと思って、こう答えたんです。「来月7月いっぱいで辞めるよ。7月に晴海で大きなイベントが、31日まであるから。それが終われば、僕がいなくても大丈夫だから」って。そしたら、「もういい。帰れ」と言うんです。仕事に行く前に寄って、まだ1時間以上余裕があったのですが。おばあさんも、僕はなかなか約束をしない人だけど、約束をしたら必ず守ることをわかっていてくれたから、それで安心したんでしょうね。そのまま2、3日危篤状態で、おばあさんが死んだのは、それから2週間も経たない、7月の6日だったんです。
僕は約束どおり、約束した日にそのまま店長さんに、「来月いっぱいで辞めます」と。「なんだ突然、お前」と言われましたが、「僕がケンタッキーに入った時には元々、いつかは辞めるつもりで入ったし、辞める時が来たら1ヶ月前に伝えると、そういう約束で入りましたから、こうしてお伝えしているわけです。店長さんが何と言おうと、おばあさんとの約束ですから、8月1日になったら僕はもう、ここには来ません。7月31日が終われば、あとは通常営業に戻るので、それまではきちんと責任を持ちます」と。それで辞めて、父の会社に入ったんです。本当はもっとやりたかったですけど、まだやってみたいことがいっぱいあったんですけど、でも、それより大事なことがあったので。
渡部:
でも、その場で決断しておばあさんを安心させてあげて、その日のうちに店長さんに伝えて、約束どおりの行動を取った。すごいと思います。
正和さん:
いえ、元々辞めるつもりで入りましたし。僕が大学2年生の時に、就職活動をしていた4年の先輩が、ケンタッキーに就職すると言うんです。それで、「なんで大学卒業して、わざわざケンタッキーへ行くんですか?」と、聞いたんです。そしたら、「いや、ケンタッキーの社長さんが素晴らしい社長さんなんだ。だから俺はあそこに入る」と。僕は、「じゃあアルバイトから初めて、気に入ったら僕もケンタッキーに就職しますよ」と。それで卒業までアルバイトをやって、就職したんです。
5.前職と現職のやりがい比較
印刷の工程を、とても丁寧に教えてくれました。 | やっぱり品質チェックをする目は真剣、プロの目ですね。 |
渡部:
人との出会いって大きいですね。おばあさんとの約束もそうですし、大学の先輩もそうですし。ケンタッキーは、どんなところがおもしろかったんですか?
正和さん:
ほんと小さな会社なんですよ。店長さんと部長さんと社員がいて、アルバイトがいて、当時はフランチャイズ制になる前でしたから、個々のお店別々の経営で、「小さな会社を、責任を負わずに経営できる」という感じですね。
渡部:
全部見られるわけですもんね。おもしろそうだ。
正和さん:
おもしろいですよ。店長さん、つまり社長が変わればやりかたも変わるし、会社を変えずに色々な社長さんの下で働けて、ノウハウも学べるし、本当に勉強するには良い会社だなと。
渡部:
結局何年くらいいたんですか?
正和さん:
3年半ですね。入った年の秋には優秀社員賞をもらって、次の年には日本全国のケンタッキーの中で、うちの店が9番になって、売上とか店の美しさとか、色々な評価があるんですが、それで、もちろん店長も昇格したし、僕も副店長に昇格したし、自慢じゃないですけど、優秀な社員だったと思いますよ。店長さんも可愛がってくれて、社長さんも、何千人も社員がいるのに僕のことは覚えてくれていましたし。そういう意味では、3年半しかいなかったけど、もう10年も20年もいるような、ぎゅっと詰まった仕事をさせて頂きました。
渡部:
でも3年半いて、ずっと充実していて、それでも尚興味が尽きない、やりたいことがまだまだたくさんある、というのは、小林さんはもちろんですけど、きっと会社もすごい会社なんですよ。
正和さん:
あとは、やっぱりお客さんは毎日毎日違うじゃないですか。僕は津田沼、姉ヶ崎、千葉、海浜幕張、銀座と、3年半で5店舗ですよ。銀座みたいに人がいっぱい集まるところもあれば、全然人がいない地域もあって、その地域・地域で色々な経営のやり方がある。
渡部:
店舗は変わっても、業種はケンタッキーで一緒ですから、逆に店舗ごとの違いがわかりやすいんでしょうね。雰囲気も全然違ったり。
正和さん:
そうですね。だから、本当はもっともっとやりたかった。しかも、その時に奥さんとも出会ったし。奥さんはその時バイトしてましてね。本当に感謝していますね。表彰もたくさんされたし。
渡部:
では、今の大和田印刷さんのお仕事で、おもしろいのはどんなところですか?
正和さん:
逆に、難しいんですよね。
渡部:
それは、仕事の内容が、ということですか?
正和さん:
ケンタッキーとまず違うのは、ケンタッキーは簡単なんです。売上にしても、やれば簡単に結果が出ます。たとえばお店のイメージを良くしようと思えば、徹底的にお店の中を綺麗にすれば、次の日からもう、イメージが良くなってしまうわけですよ。
渡部:
なるほど。でも簡単だと言えるのもすごいですけど。
正和さん:
いや、簡単なんですよ。結果がすぐ出るから、やりがいも湧きやすいんです。でも、今の仕事は、積み重ねて、積み重ねて、そうして積み重ねてきた信頼の中で、まあ渡部さんにもさっき工場を見学して頂いて、すごいすごいと褒めてくれましたけど、そういうすごい設備を揃えて、人がやらない仕事をして、それで喜んでもらうわけなんです。でも、ケンタッキーは簡単に結果が出る代わりに、僕のことが好きでお店に来てくれていたお客さんをほったらかしにして、別の店に行けと言われたら行くわけですよ。でも、今の仕事にはそれがない。信頼していただいている限り、ずっとそれに応えていけるんです。
渡部:
そうか。それは大きな違いですね。重みが違いますね。
正和さん:
そうなんです。今の仕事は、自分さえ信頼を壊さなければ、壊れないんです。ケンタッキーは、ある期間が来たら「はい、さよなら」という感じですから。ケンタッキーは、確かにまたやってみたい仕事ですけど、でも今の仕事の方が天職というか、重みのあるやりがいを感じていますね。
6.将来の夢
いつもお話をしていても、家族をとても大切にしているのが伝わってくる小林さん。すごくおもしろい人でもあります。 |
渡部:
今後の目標や将来の夢って、ありますか?
正和さん:
僕は目標だとか、持たないようにしているので、ないんです。でもプライベートだったら、いっぱいありますけどね。「一番本当にやりたいのは何か」と言ったら、スキーのインストラクターに、本当になりたいですね。一番好きなスポーツなんですよ。今は子供がいるので、本格的にはできないですけど、大学時代には、日本で一番採点が厳しいと評判のスキー場にあえて挑戦して、2級の資格もとりました。
渡部:
へえ、じゃあ大学時代はスキー漬けだったんですか?
正和さん:
大学4年間、12月から3月までは、もうほぼスキーでしたね。一番すごい時は、2月は28日しかないのに、25日スキーをやりました。群馬のスキー場で、朝5時から8時まで滑って、それでケンタッキーに9時か10時頃出勤して夜まで働いて、それでまた次の日の朝5時から滑って。それでまとまった休みが取れたら、2泊3日とか、そんな生活をずっと繰り返していました。もう楽しくて、楽しくてしょうがなくて。
渡部:
わー、すっごい好きなんですね!じゃあ夢は、今の仕事をしながら、冬はスキー場でインストラクターをやる生活なんですね?
正和さん:
はい。夢としては、今の会社は4月から11月までだけ働いて、12月からは、どこかのスキー場に住み込みでインストラクターとして生活できたらなあ。
渡部:
でも、今の会社は社員さんがたくさんいるから・・・?
正和さん:
できません(笑)。あともう1つの理由は、スキーを教える本職の先生が既にたくさんいますから、1月から2月までの間だけが稼ぎ時なのに、そういうところに僕みたいのが行っても、現実は100%無理なんです。ましてや自分の楽しみのために、奥さんと子供を差し置いて、しかも間違いなく今の仕事より給料も下がりますから、そんなことのために、インストラクターをやることはできないんです。
渡部:
そうか、だから夢なんですね。
正和さん:
そうなんです。でも現実的な夢としては、宮古島のトライアスロンに出たいですね。3キロ泳いで、180キロ自転車こいで、フルマラソン42.195キロです。
渡部:
それに出られるように体を鍛えて、ということですよね?
正和さん:
そうです。こっちの方が可能性あるんじゃないかな。5年くらい頑張れば、出れそうな気がします。今年トライアスロンをやってみて、それを実感しました。オリンピックディスタンスといって、1.5キロ水泳やって、40キロ自転車で走って、10キロマラソンをする、「51.5」って皆言いますけど、こないだの僕で3時間をちょっと切ったくらい。速い人で、2時間切るくらい。テレビで見たり、競技するには、マラソンより短いし、見てる人も飽きないで見られるかな。さっきいった宮古島のは、いわゆる「アイアンマン」といって、今38才だから、45才ぐらいまで練習すれば、行けるかなあ。
渡部:
ぜひ夢を現実にしたいですね。僕も小林さんに水泳に連れて行ってもらって、久しぶりに泳いで楽しかったですから、また行きたいです。今日はありがとうございました。
正和さん:
こちらこそ、ありがとうございました。水泳、ぜひまた行きましょう。
7.工場見学 〜箱物ができるまで〜
●1.印刷前の準備@たくさんの紙が保管してある所で、使う紙を選ぶ。 | A特殊な大きさの印刷物の場合は、断裁が必要な場合がある。 また、特殊な大きさの紙を買うよりも、既定の用紙を切り分けた方が、安く上がるメリットもある。 | B断裁機で、使う大きさに紙を切る。 |
@版は、この機械で作る。 | A色の付いた部分が、インクが乗る部分。 | B何色かを混ぜて色を出す場合は、このように色ごとに、版を作る。 |
@使うインクを選ぶ。綺麗☆ | A印刷機にインクをセットする。 | B印刷する。これは、2色刷りの機械。 |
B印刷する。これは、4色刷りの機械。 | Bこれも4色刷りの機械。社員の方が笑顔です♪ | C色の濃さや出具合を入念にチェックしながら、印刷を完成させます。 |
@金属の棒が、折り目を付ける部分。緑で囲ってある部分が、切る部分。 | Aこれが、その機械。 | B実際に機械で加工中。 | |
C加工後の箱。折り目が付いて、くりぬかれている。 | Dのり付けをする。機械で行う場合と、手作業の場合がある。 | E折り目に合わせて折ると、簡単に箱が完成! |