第38号 『美浜から日本創生 “元気”モーニング通信!』

【第38回】自ら掴む経営エッセンス! [前回9/25講話より]
出席 ⇒ 20社 23名  (記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:『ハイリスク・ハイリターン』
講  師:美浜区倫理法人会 会員 荒木 信一郎 氏

独特な語り口調の楽しい、荒木氏の講話。40分は短い! 倫理を始めての実感と「3・4・3の法則」

 新しく美浜区倫理法人会の会員になり、先週初めてMSに参加した荒木氏は、「皆さんの元気さに圧倒されたのが、正直な実感です」という。


 そんな荒木氏には、自ら作り出した法則「3・4・3の法則」がある。10人が集まれば、3人が賛成し、4人はそれに続き、残りの3人は反対する。この法則は政財界でも当てはまる。組織がまとまることは、本当に難しいのだ。


 にもかかわらず、「倫理は皆がまとまっていて、これは良い会だ」と思ったそうだ。
福岡の炭鉱町での生活と、東京への憧れ

 荒木氏は福岡県の炭鉱町の出身で、少年時代から東京に憧れを抱いていた。荒木氏の頃には、たくさんあった炭鉱も閉鎖が相次ぎ、年月が経って脆くなった地盤は沈下した。そこで、山から土をトロッコで運んできて沈下を支えたのが、「地上げ」の言葉の由来だ。


 当時は「2こ4」と言って、男性の日当が240円の時代。荒木氏は、「上京して一旗上げたい」という気持ちを強めた。ある日、安田という友人が新聞の切抜きを持ってきた。見ると、「日当500円、往復交通費支給」とある。荒木氏と友人の4人で入社試験を受けてみようということになった。


 この安田友人との出会いが、荒木氏の人生を変えた。


 昭和30年代後半の日本は不況・就職難で、卒業時に内定が出ていた学生は60%程度だった。荒木氏がエントリーした日本NCRは、レジスターなどの会計・計算機を扱う外資系の企業で、この頃日本に誕生したアメリカ型のスーパー、ダイエーやヨーカドーのシステムを担当した会社だ。博多での入社試験には500人もの人が訪れた。


 入社試験は全て英語、面接の他に手先の器用さも試された。友人4人の中では一番成績が悪かった荒木氏は、受験人数の多さと試験の難しさに「これでは受からない」と思ったが、メカの科目で満点を取り、最後たった4人に絞られた三次面接も通過、4人の中で入社できたのは荒木氏だけだった。昭和39年のことだ。千葉勤務となる。


 ついに憧れの東京の隣、千葉県に来た。荒木氏は「出会いは本当に紙一重。人生とは、そういうものだ」と振り返る。それから8年間、思いっきり遊びたくて、人一倍一生懸命に働き、優秀な営業成績を収めたが、「長いものに巻かれろ的なサラリーマン生活は、自分には向かない」と判断して昭和48年に独立、現在に至る。


ハイリスク・ハイリターン 株に手を出すなら・・・

 さて、今回の講話のテーマ「ハイリスク・ハイリターン」とは、株の話だ。


 日本はニューヨーク、ロンドンに続き世界3位の市場で、世界の投資家たちは日本の株価に割安感を感じているが、日本人は先にリスクを気にするからか、まだまだ金融派生商品へのなじみが薄く、金融派生商品をやる人はわずか15%程度だ。


 ただ、確かに株はハイリスクだ。荒木氏は今回の暴落で5千万円の損をしたという。1日に5〜6回売買をして、1日のうちに1千万円損をすることもあるという。また証券会社が勧めてくれる銘柄は、荒木氏の経験上、買わない方が良いそうだ。


 しかし、荒木氏によれば、株は単にお金のためにやるのではない。株をやることによって、世界の動きや経済の流れに興味をもち、勉強することが楽しいのだ。


 最後に、これから株を始めようという方に荒木氏からアドヴァイスを1つ。「株に手を出すなら、よく世界のことを勉強して、証券会社が勧める銘柄と反対の性質を持つ銘柄を買うと良い」とのことだ。

目指せ毎回30社!次回847回モーニング!
日 時:10/2(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『真の評価は歴史が下す』
講  師:千葉県倫理法人会 常任相談役
渡辺会計事務所 渡辺 光男 氏

千葉市美浜区倫理法人会
〒273-0033 千葉県船橋市本郷町460-1-102 千葉県倫理法人会事務局
TEL:047-334-2156 FAX:047-334-9823