第32号 『美浜から日本創生 “元気”モーニング通信!』

【第32回】自ら掴む経営エッセンス! [前回8/7講話より]
出席 ⇒ 31社 32名  (記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:『直伝!松下幸之助翁に学ぶ 心の経営道』
講  師:松下政経塾1期生 林 英臣 氏

2日間に渡り、情熱と勇気を教えてくれた林氏の講話が心に残って、朝食会ではたくさんの方々が新たな決意を発表! 私心を超えて、目に見える答えを出すのが、真の経営者

  林氏は、「2人の軍師、なぜ平凡なほうの計画が採用されてしまうのか?」を例に、「正しいだけではだめだ。正しいなら繁栄し、伸びていかなければだめだ」といい、中身とその説明能力の必要性を説く。


 また「賢い人は危ない」と言う。平凡な人なら、会社を伸ばせない代わりに、つぶすこともない。だが優秀なのに、なかなか会社を伸ばせないのは、私心(欲)が強く、人情の機微を掴んでいない場合が多い。


 人は感動すると、「自分ができることを精一杯して、この人の心に応えたい」と思う。だから真の経営者は人情の機微をよく掴み、人の心の的を射て、努力したら成功するモデルを見せながら皆を引っ張るのだ。


 そんな林氏も若い頃は、「負けたくない、俺が俺が」という私心が強かったが、色々な経験から私心を超え、「忠」の字の如く、真ん中に心を立てて全体を見つめつつ、自分の力を発揮することを学んだという。

心の経営 「残心」を大切に

 1.「残心(ざんしん)」=心を残すこと。


  武道で良い技がかかる時というのは、相手を投げ、相手の体が物理的に離れた後、相手が受身を取り、その先まで気持ちを突き通せた時だ。離れた瞬間気を抜いてはだめで、これはテニスでも野球でも商売でも、同じという。心を残すこと。これこそ、心の経営に必要なものだ。


 2.主観の世界は、思った人だけにあるもの。今の成果は過去の努力。


   客観の世界は、思うが思うまいが変わらないものだが、主観の世界は、思った人だけにあるものだ。松下幸之助氏は舗装の悪い道路を車で走っている時でも、「仕事は山ほどあるじゃないか。困っている所に仕事があるのだから」と言っていたという。「仕事は行きづまらない」し、波はあっても「売れるうちから新しい考案を」次々にかぶせれば、一定の成長を継続できる。経営者は、皆が浮かれている時でも先を見て、刺激を興し、危機感と使命感を失わずに皆を引っ張る。半年後の成果を出すために、今努力していますか?


使命感と志 「能力があっても、自分より本氣の人には勝てない」

 「どや君らなあ、志はもう立ったか?」と、松下氏から何度も訊かれた林氏は、志があるから、松下政経塾に入ったのに、なぜ何度も訊くのか、最初は不思議だったという。何事も始めるのは簡単だが、継続するのは大変なこと(継続大難)。志は、日々自分に問いかけ魂に擦り込まないと、消えてしまうものなのだ。


 林氏がもう1つよく訊かれたのは、「君なあ、それ本氣か?」。能力が多少劣っていても、相手より本氣なら勝てる。だから、自分以上に本氣の人には勝てないし、最も本氣な人が皆の中心となるべきだ。


 最後に林氏から、「外来の文化や思想を取り入れて、日本化して、和を貴ぶ日本の伝統精神と、循環の波を捉えることによって己を高める東洋思想を大切に、自分がこの世に生まれた役割を、見つけて下さい」。

目指せ毎回30社!次回841回モーニング!
日 時:8/21(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『足元の家庭の大切さ』
講  師:津々木 昭子 参事

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