第22号 『美浜から日本創生 “元気”モーニング通信!』

【第22回】自ら掴む経営エッセンス! [前回5/29講話より]
出席 ⇒ 23社 25名  (記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:『外資参入の是非について』
講  師:みずほ銀行 船橋支店 支店長 広野 玲緒奈 氏

広野氏は千葉ロッテマリーンズの大ファンで、会社帰りはユニフォームを着て、ライトスタンドで応援!読書、ゴルフ、スキー、おいしいものとお酒が好き。 ぜひ押さえておきたい!M&Aの現状

●今、M&Aはブーム

 2006年のM&A買収総額(全世界)は、3.8兆ドル(前年比4割弱アップ)で、過去最高を記録。世界経済が伸びてきて、資金調達がしやすくなってきた今、M&Aがまさにブーム。


●2007年5月三角合併解禁。日本企業買収への関心高まる

 2006年の日本企業に対する海外からの買収案件は、世界39位(金額ベース)と、日本経済の規模を考えれば非常に少ないのが現状だが、2007年5月に三角合併が解禁され、海外企業が日本企業を買収する際の制度的手当が整ったため、日本企業買収への関心が高まっている。

●敵対的買収が増加傾向だが、ほとんどの案件は友好的

 日本企業を対象としたM&A、その買い手は主に投資ファンドだ。また買収の態度は「敵対的買収」が増加しているが、実は金額ベース4%、件数ベース0.1%と、ほとんどは友好的買収だ。
いまだ根強い外資脅威(悪者)論、はたして本当に悪い影響ばかりか?

  外資参入によって日本企業間でも競争が起こり、業界の再編と淘汰が進んでいる。経営者にとっても従業員にとっても、大きな痛み。日産では、ゴーン氏の着任以来、会議は全て英語だ。だが広野氏は、「外資参入によって好ましい影響もある、外資の意見も聞いてみることが大事」と語る。


  例えば日本貿易振興会の発表では、「日本に進出した外資企業の8割は、雇用を拡大している。また研究開発の分野で、日本の技術力向上に大いに貢献している」という。また「単純に考えても、日本に資金が投下され、利益が出ればその利鞘も日本で使われるのだから、外資参入は好ましい」という論調もある。


  さらにIKEAやカルフールを見てもわかるように、海外から持ち込まれた新しいビジネスモデルは日本に大きな刺激を与えた。また戦略立案ツールであるバランススコアカードや、その人の力を引き出すコーチングの技術など、経営やマネジメントの分野でも好影響があった。千葉ロッテマリーンズのバレンタイン監督も、コーチングをうまく野球に取り入れて、ロッテを強くした良い例だ。
◎まとめ ⇒ 外資が良いか悪いかではなく、良いものは良い、悪いものは悪い

 最後に広野氏が自身の体験を交えて、まとめてくれた。「みずほ銀行ができた時も、最初は銀行3社それぞれで意見が異なって、どう統合したら良いか、なかなか決まりませんでした。考えた末、3行それぞれの良いところを残そうと決めた時、3行皆にとって良い意思決定ができました。中国のように国家政策として外資の参入を規制する国もあるし、また本能的に外資が嫌だという気持ちもあるでしょうが、良いものは良い。企業価値が上がる買収は良い買収で、企業価値を下げるような買収に対してのみ、防衛策を行うべきです」。

ついに30社達成!次回831回モーニング!
日 時:6/5(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『満足する生き方』
講  師:相談役 佐藤 昭 氏

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