2007年
3月
第12号
美浜から日本創生
“元気”モーニング通信

【第12回】自ら掴む経営エッセンス! [前回3/20講話より]
(記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:『夢二と共に、走り続けて45年』
講  師:花の宿松や 専務 臼井 静枝 氏

  臼井氏が女将を務める花の宿「松や」は、鬼怒川温泉にある旅館の
 半数以上が経営に行き詰まる中、唯一鬼怒川の情緒を残した旅館とし
 て、観光客のみならず、多くのファンに愛されている。このように多
 くの人に愛される旅館を、臼井氏はどのように築いたのか。


  臼井氏の一日は、「花いっぱいの旅館に」と思いを込めて、260個
 の花瓶に花を生けることから始まる。従業員数65名、夫婦2人の目で、
 一人一人に目が行き届く人数を守っているという。そして臼井氏の胸
 にはいつも、お客さんの言葉がある。


  『ここに来てよかった。また来たい』という気持ちで帰させてくれ。


  また「自分は女将業で、子育てができなかった母親。夫のおかげで


 ここまで続けてこれた」と語る言葉から、夫への感謝の気持ちが伝わってくる。


 従業員皆が喜んで働くには、何が必要か


 従業員にも思いやりを忘れない。例えば新しい従業員が入ると、臼井氏はその従業員に合った着物を一緒に選んであげる。自分に合った着物で、気持ちよく働けること、どんなに嬉しいことだろう。さらに誕生日には、5〜6枚にもなる手紙をプレゼントする。これに感動してくれた従業員は、「また来年ももらいたい」と心から楽しみにして、一生懸命働いてくれるという。


 万人幸福の栞17か条には本当に、生活の全てが入っている


 臼井氏は、「人間、4時間熟睡すれば十分だ」という。ナポレオンも、馬上で3時間しか寝なかった。なかなか思うようには人生行かないけれど、夢を捨てずに、続けてやっていきたい。毎日が本番。自分なりに小さな種をまいて、小さな花を咲かせて、実になればと思う。私どもの旅館が生きぬいてこれたのは倫理のおかげ。まとまった時間がなかなか取れなくても、職場の教養を使った朝礼は1日何回かに分けて、必ず行っている。


 人との出会いを大切に、人のために


 臼井氏の夫も、栃木県倫理法人会の会長を一年務めて、人生が180度変わったという。人前で堂々と話せるようにもなったが、それよりも大きな変化は、「人のために」と与えると、3倍にも4倍にもなって必ず自分に返ってくる。松下幸之助も自身の成功を、「実力は30%、70%は出会いから頂いた成功だ」という。千葉県倫理法人会の森島会長も、事業立上げには「私心なかりしか」と問うという。自分に会長の役が回ってきたら、ぜひ喜んで引き受けてください。


 企業を繁栄させたければ・・・


 「生まれ変っても、あの世に行っても、旅館の女将になる」と、心底女将の職に惚れ込む臼井氏が、いつも心掛けて自分を励ましている言葉がある。「企業を繁栄させたければ、社長が自ら率先して、本気で働けばよい。要は、魅力のない会社は社長に魅力が無いからで、月や星のうちはまだ本物の経営者ではない。太陽にならないと」と力強く言い切る。

ついに30社達成!次回821回モーニング!
日 時:3/27(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『やればできる、やればわかる』
講  師:(社)倫理研究所 法人スーパーバイザー
(株)関口運輸 関口 宇一 氏

千葉市美浜区倫理法人会
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