2007年
3月
第11号
美浜から日本創生
“元気”モーニング通信

【第11回】自ら掴む経営エッセンス! [前回3/13講話より]
(記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:『日本創生 経営者は熱きエネルギーを燃やせ』
講  師:千葉県倫理法人会 会長 トキワ自動車販売梶@森島 勝 氏

 森島氏は栃木県の小作農の家庭で育つ。昭和16年、国民学校に入学すると、 12月8日には大東亜戦争が勃発。当時の小学校は男女別々で、登校するとまず礼拝堂、 二宮尊徳像にお祈りしてから教室へ行き、毎日国旗を掲揚して君が代を斉唱。通学は、 行きは草履を履くが、帰りは破れてしまい、いつも裸足で帰宅したという。小学校4年生 (10歳)の時から、勉強は遅れながらも、学校を休んで家の手伝いをした。「贅沢しません勝つまでは」 の標語の下、戦争は昭和20年8月15日まで続いた。その後両親から、「途中で帰るなら、 うちへ帰ってくるな」と送り出され、米穀問屋で2年間、丁稚奉公する。


 毎日5時半に起き、店周りを掃除して、夜11時まで働く生活で、休日も正月とお盆 に3日間ずつ、計6日しかない忙しさだったが、「ほんとにためになった。 これが修行なんだ」と思えたという。ほうきで掃いたり、水撒きをしたり、 早朝の掃除をきちんとするお店で、繁盛していないお店があるだろうか。今でも通用する。


 2年間の丁稚奉公を終え、宇都宮関東いすずに修理工として勤務する。昭和32年に 関東いすず千葉支店に転勤となり、自動車のセールスマンを11年。セールスの極意は昼間は お客さんとお話をして、夜に判子をもらうことと教わり、真剣勝負で夜11時、12時まで 働いた。最後の11年目、29歳の時に結婚。結婚後も帰りは遅く、妻の実家になかなか信 じてもらえなかったが、努力の分、セールスの成績も順調に伸びた。


 そして昭和44年、ついに自動車の販売会社を創業。森島氏はまず、「つぶれない会社に したい」と、いわば守りから入ったという。手形を発行しない、現金払い、保証人にならな い、街金、訴訟はしないなど。ただ困難な時、幾度と会社を救ってくれたのは、やはり初心 ・想いだという。森島氏にとって自動車修理工場の経営が創業の夢であり、好きであり、 やりたい信念があり、何年も持ち続ければ想いは成就する。平成10年、ついに念願の夢、工場経営がかなった。


 「初心忘れるべからず」は、能楽の大成者である世阿弥元清のことば。森島氏はこの大切な「初心」を、 17つの文章で表して、披露してくれた。17か条すべて欲しい方は、ぜひモーニングセミナーへ!


 私の応援団 「初心を大切にする17か条」

 三、初心には、志す目的がある。
  五、初心には、質素な生活で職業大事に一生懸命に働く気持ちがある
  十、初心には、技能を磨き向上する喜びがある
  十二、初心には冒険もあり未知の世界に挑戦である
  十六、初心は不安もあり困難もあるので神に祈ることもある


 万人幸福の栞 第13条

最も大切な、わが命の根元は、両親である。このことに思い至れば、親を尊敬し、大切にし、 日夜孝養をつくすのは、親がえらいからではない、強いからではない。世の中にただ一人の 私の親だからである。

森島氏が倫理を始めたのは、創業後、36歳の頃だ。当時は社員の出入りが多く、気持ちの揃った会社にしたいと思い、倫理にたどり着いた。倫理を始めて、親・祖先の恩がこんなにも大きいことを知り、最初の実践から毎月墓参りを続けている。自分の命をもらった以上の恩はないのだから。

めざせ30社出席!次回820回モーニング!
日 時:3/20(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『夢二と共に、走り続けて45年』
講  師:花の宿松や 専務 臼井 静枝 氏

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