2007年
3月
第10号
美浜から日本創生
“元気”モーニング通信

【第10回】自ら掴む経営エッセンス! [前回3/6講話より]
(記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:『江戸時代の豪商に学ぶ倫理経営』
講  師:千葉市若葉区倫理法人会 副事務長 
誉田ラジウム岩盤風呂 茂木 正雄 氏

  岩盤風呂で順調に血糖値を下げていたのに、その岩盤風呂が閉店する
 という。それを知った茂木氏はその場で交渉、自ら経営者となる。今では
 岩盤風呂が、倫理の良い実践の場だと言う。さて今回は、自主企画。吉田
 会長絶賛の講話が美浜で実現した。


  敗戦後、日本はまさにゼロの状態から驚異的な復興を遂げた。文化や
 芸術を犠牲にして金儲けばかり追求する、エコノミック・アニマルだと妬
 まれながらも、世界の国々から賞賛されたが、バブル崩壊、今や経済も成
 熟期に突入して長い。


  そんな現在の日本経済は、江戸時代と非常によく似たパターンを持っており、過去を振り返れば未来が
 見えると茂木氏は分析する。江戸時代とどんな点が共通し、今の経営に何が必要なのか、ぜひとも見極め
 たい。


 成長期と成熟期で、経済も豪商の型も異なる

 

  徳川家康が江戸幕府を開いてからの前半100年間、5代将軍綱吉までの時代、江戸は町おこしに湧き、
 武家屋敷の建築や公共工事が盛んで、材木屋兼建築屋が大いに儲けた時代。世界一の人口100万人都市
 となる。


  ところが、材木の価値は金の2倍にまで高騰、工事受注には多額の賄賂と保証金が物を言い、民間工
 事より公共工事の方が高いという異常な状態も、幕府の財政破綻により崩壊。後半170年間は、8代将
 軍吉宗による享保の改革を初めとする3大改革によって、財政の再建策を打ち出していく。


  前半の成長期100年間で代表的な豪商は、紀伊国屋文左衛門だ。役人との癒着・接待によって財を成
 したが、その最後は死因も不明という。一方、後半の成熟期170年間を代表する豪商、現在の三越の前
 身・越後屋の三井高利は、いわば庶民対象の顧客満足に徹底して励み、売手・買手・世間の3方良しを
 経営の哲学とした。創業20年で富士山よりも有名に、長者に二代なしといわれた時代に、後世に残る磐
 石の土台を築いた。


 どんな時代でも長く栄える本物の豪商、鍵は陰徳を積むこと

   原理原則を踏まえれば、永続的に発展できる。時代を超越した真理・原理である倫理経営こそが、豪商
 への確実かつもっとも早い道だ。江戸時代の豪商・中井源左衛門も、長者と呼ばれるには陰徳・善事を積む
 より方法はないと、子孫の奢りを防ぐために書している。日々の実践が大事、今できることは何だろうか?

めざせ30社出席!次回819回モーニング!
日 時:3/13(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『日本創生』
講  師:千葉県倫理法人会 会長 トキワ自動車販売(株)
森島 勝 氏

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