6.夢
渡部:
では最後に、夢をお聞きしたいのですが、その前に一つ教えてください。稲毛に快速電車が止まるようになってから、京成稲毛の商店街に人が集まらなくなったと聞きましたが、まだピンと来なくて。人口が激減したわけでもないと思いますが、それまでの京成稲毛と何が変わったのでしょうか?
海宝さん:
ぜんぜん違いますね。高齢化が進んで、もちろん人口も減ってはいますけど、快速電車が止まるようになってから、この通りで買い物をする人が一気に減りましたね。昔は京葉線の稲毛海岸駅がなくて、JR稲毛駅周辺もお店がほとんどなかったから、海岸の人もここに買い物に来ていたし、園生町や宮野木からも、京成団地行きのバスが出ていました。今は一人でやっているお店でも、従業員を雇って賑わっていました。
若井さん:
うちだって人を雇っていたんだから。
渡部:
そうか、駅ができることで、お店や大型店が集まって、人々の買い物をする場所が変わるのですね。すごく当たり前のことですけど、交通機関が町や人々に及ぼす影響は、計り知れないものがありますね。
加藤さん:
そう。国道から向こうの人は稲毛海岸に行くし、JR稲毛駅で買い物をする人が増えて、ここで買い物をする必要がなくなっちゃったんだよ。
渡部:
では最後に、夢を教えてください!街でも、やりたいことでも。
若井さん:
マルイ洋品店の若井です。逸品では、実行委員長です。身近な夢だけど、とりあえず、お祭りじゃない日にも車両を通行止めにして歩行者天国にしたいよね。
加藤さん:
そうですよねえ。どうしても、何とか人が来てくれるようになって欲しいよね。
川島さん:
お祭りの時はあんなに人が集まるのだからね。あれが毎日でなくても、月一でもあれば。
海宝さん:
でもね、まずは夜灯に集まった2万人で十分ですよ。天気にも恵まれて。
加藤さん:
雨や風があったら相当大変ですからね。
川島さん:
今、写真業界は色々な形態のお店が出てきていますけど、それに迎合せず、自分のお店としてのこだわりを持って、それに対してお客様に賛同してもらえる写真館にしていきたいと思っています。
加藤さん:
私の店は金物屋ですけれども、若い人がもっと入ってもらえるようなお店にしたいですね。
海宝さん:
稲毛園、お茶屋です。お茶は文化で、日本人の大切なファクターだと思うので、「お茶ってこんなにおいしいんだね」とか、「日本の文化も捨てたもんじゃないよね」という感覚を大切にする人が一人でも増えて欲しいですね。そして、自分のお店の前を歩く人皆が仲間という感覚で、お客様になってもらえるように努力していきたいと思います。
渡部:
では最後に、若井さん、締めをお願いします!
若井さん:
とにかく、元気で、楽しく、陽気に、そういう商店街で、生きて行きたいと思います。