第37号 『美浜から日本創生 “元気”モーニング通信!』

【第37回】自ら掴む経営エッセンス! [前回9/18講話より]
出席 ⇒ 24社 24名  (記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:『やれば出来る!本気になれば』
講  師:千葉県倫理法人会 市原長夷地区長
秀和建設(株)石井 信夫 氏

聴きやすい話し方に、魅力的な声。内容も大満足の講話! 脱サラして、秀和建設(株)設立が、楽しく辛い人生の始まりだった

 石井氏は、昭和25年11月3日生まれ、56歳。建設・不動産の2つの事業を持つ。平成11年、東金市倫理法人会に入会。寒竹県会長の熱意に惚れて、今年9月から市原長夷地区長を務めている。


 秀和建設(株)の創業は今から21年前、35歳の時だ。勤め先の社長の、ゴルフや海外(出張)旅行に憧れていた。また自分への挑戦もあった。


 設立と同時に紹介された仕事を受けて、石井氏の楽しく辛い人生が始まった。石井氏の仕事には、多くの協力業者が必要だ。まず、前職で信頼してくれていた協力業者に声をかけた。
 断る業者に「なぜだ?」と問うと、「サラリーマンの石井さんは信用していたけど、社長としての経験が浅いから今回は嫌だよ。金の支払と人の信用は違う」と言われた。お金は大事なもので、信用にもつながることを学んだ。

順調なスタートが一転、資金尽きて

 「支払をきちんとするから頼む」と頭を下げて、何とか協力を得たが、3ヶ月目で資金が尽きてしまう。入金は工事完成後だ。謝るしかない。「真剣に頭を下げて謝り、人にお願いしたのは初めて」だった。


 どうにか工事を終え、協力会社への支払いを済ませると、それでも結構なお金が手元に残った。「商売って、こんなに儲かるのかと思った」という。


 だが、その後の仕事がなかった。「看板さえ掲げれば客が来る」、これは勘違いだった。営業をしても、人に頭を下げられない。親戚を頼ろうと訪ねても、玄関前で躊躇して通り過ぎてしまう。自分が意気地のない人間だと気付いた。


社訓で自分を励まして叶えた夢

 石井氏は悩んだ。サラリーマンなら上司の命令には絶対服従だが、自分が社長だとわがままが出てしまう。そこで、「もう1人の社長の自分がいて、その社長から自分への命令なんだ」と思うことにした。嫌なことも、プライドを捨てて実行した。5〜6年で少しずつ信用も仕事も増えてきて、順調なうちに目標を定めた。


目標1:自分が100%元請けになる(直接お客さんから仕事を受ける)
目標2:社屋(自分の城)を持つ
期限:創業11年を迎える時までに


 そして、「大きい仕事を減らし、小さい仕事を増やす」作戦を立てた。仕事が小さくなれば客数を増やせる。客数が増えれば運転資金が安定する。仲良くなれば、仕事の紹介も増える。だから雨戸張りなどの1,000円の仕事でも受けた。また自分を励ますために、社訓「やる気、根気、本気」を作り、車の中で唱えながら出勤した。「オイコラ!お前やる気があるか?」と、常に自分に問いかけた。


 「口」に出して「十」回言うと、「叶」う。期限の11年目を迎え、念願は叶った。元請けは80%に、融資を受けて億単位の社屋を建てた。盛大な10周年記念兼社屋落成式典には100名を超える人が訪れ、式後社員7人だけになると、嬉しさで皆半泣きだった。「本気でやれば成功するんだな。一生懸命なら誰かが見てくれて、周りから手を差し伸べてくれるんだ」。現在22年目、仲間の輪が広がっていくのが一番嬉しい。


 石井氏は、自分のための言葉だと思えるほど「苦難福門」が大好きという。
「堪えしのんで努力すれば…その奥には…歓喜の世界がまっている。苦難は幸福に入る狭い門である(栞p29〜)」とあるように、苦難があるほど幸せに近づけるからだ。


 借金が膨らみ、マイナス思考で眠れなくなった時も、倫友の体験報告のおかげで勇気が出て、「次どうすべきか」とプラス思考で乗り切れた。「今後は良いものをどんどん東金市倫理法人会に取り入れて、素晴らしい会にしていきたい」とのこと。

目指せ毎回30社!次回846回モーニング!
日 時:9/25(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『ハイリスク・ハイリターン』
講  師:美浜区倫理法人会 会員 荒木 信太郎 氏

千葉市美浜区倫理法人会
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