2007年
5月
第18号
美浜から日本創生
“元気”モーニング通信

【第18回】自ら掴む経営エッセンス! [前回5/1講話より]
(記事:いどばた稲毛♪http://idoina.com 渡部成夫 代表)
テーマ:☆自主企画 『統一地方選を戦って』
講  師:千葉市美浜区倫理法人会 千葉県議会議員 河野 俊紀 氏

 千葉県議会議員 4期当選 おめでとう!

  河野氏は昭和25年生まれ。平成7年に千葉県議会議員に初当選して
 以来、平成11年に2選、15年に3選を経て、今年4月8日の統一地方選で
 4選を果たす。目標のトップ当選ではなかったが、自身過去最高の得票
 数16,600票での当選に、今じわりじわりと満足感を感じているという。
 満足感、それはたくさんの方々の応援のおかげだが、その裏には実は、
 氏の厳しい自分との戦いがあった。河野氏が初めて、心の奥深くを語る。


  河野氏の心に今も強く残るのは、県議2期目で市長選に敗れて帰宅す
 る途中に、妻から言われた一言だ。「あなたが破れたのは当然です。人
 と会っても挨拶もできない。誰とでも話せるような人でないと」。下を向
 いて歩いていたからか、知り合いに気付かず、妻だけが挨拶をした。この時、心から反省した。「自分は確
 かにふんぞり返っていた」と。  


 とにかく人に会ってご意見・ご要望を聞き、現地を調査し、それをもって物を語ろう

  3期目の河野氏は、「とにかく人に会って、ご意見・ご要望を聞き、現地を調査し、それをもって物を語ろう」
 と決意し、即実行した。団地のエレベーター化では、必死に階段を上る高齢者の方と実際に話した。新潟中
 越地震では山古志村での避難所生活で、被災者の方と一緒に寝泊りした。おいしい水を美浜区にと、柏井浄
 水場を訪れ、高度浄水処理を求めた。また税金の無駄遣いを1円でもなくそうと、落札価格と工事成績の相
 関がないことを自ら分析して証明し、競争入札の拡大を県議会で訴えた。ただ河野氏の一生懸命な活動が生
 きるのは、河野氏と実際に推進する県職員の意識とが、共鳴した時だ。共鳴がなければ、良い政策も実行さ
 れない。


  例えば従来の随意契約を競争入札に変えれば、各社の見積評価が必要になり、県職員の手間も責任も増
 える。すると自分かわいさからか、「失敗したくない」、「責任を取りたくない」、「今まで通りがいい」などとの
 声が出る。教育でも医療でもどの分野でも、色々な政策や提案を打ち出しても、結局は職員の意識の問題
 に突き当たる。だが河野氏は考えた。そうした責任回避、不安と恐怖は、実は自分にもあるのではないか。
 まず自分の意識を変えなければ、職員の意識も変わらないのではないか。自分も田舎育ちで、社交的でいる
 のは苦しいくらいだ。プライドも高いし、臆病なところもある。変わるために、まず何をすべきか。


 選挙は自分の精神を鍛える修行の場、自分が一番嫌がる荒い方法で自分を変える

  河野氏は言う。「倫理でも、万象は鏡だという。まず自分が一番嫌がる荒い方法で、自分の性格や意識
 を変える修行をする。とにかく人と会って自分をどんどん削っていき、右往左往する意識の下にある、絶望
 感のような暗い壁を突き崩して、明るいものを目指したい。そして一人一人に一期一会の精神で接し、人の
 良心・魂と対話したい。婉曲的で青臭いかもしれないけど、4期でこれを堂々と実践できる心の状態になれ
 た」と。


  このように自分の意識を変えてから、既に大きな変化があったという。自分には自我やうぬぼれた意識
 が随分とあることにも気付いたが、だんだん「自分、自分」という意識は和らぎ、頭を垂れる角度も下がり、
 一人一人の顔が見えるようになった。また学生・会社員時代に溜めていた本や資料をほとんど捨てること
 ができた。これからは自分を飾るものがなくても、裸一貫でやれる。そんな自信が湧いてきた。


  誰もが一番怖い、自分と向き合うこと。見栄も飾りも捨てた河野氏に怖いものはない。必ず変われる。

ついに30社達成!次回827回モーニング!
日 時:5/8(火) 6時〜7時 +朝食会 ホテルニューオータニ幕張 (043-297-7777)
テーマ:『やればできる』
講  師:(社)倫理研究所 法人スーパーバイザー
(株)ダイエックス 戸田 栄造 氏

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