旧　神谷伝兵衛　稲毛別荘　（千葉市民ギャラリー・いなげ内）

大正7年(1918)竣工された旧神谷伝兵衛稲毛別荘は、1階が洋間、2階が和室の建物で、
鉄筋コンクリート建築としては市内で最も古く、全国でも初期という。大正12年(1923)関東大震災による
煉瓦建築の崩壊まで、一般的な建築構造として認められていなかったことから、建築史のうえでも大変貴重なもの。

ワイン王、初代神谷伝兵衛(1856〜1922)は、明治時代、「蜂印香竄葡萄酒」や「電気ブラン」の名を広め、
フランスからワイン製造事業を導入した明治の実業家。大正6年、観光客用の宿泊施設「海気館」と地続きで、
砂浜に近いここ斜用地に稲毛別荘の敷地を求め、建設に着手したという。(参考資料:ギャラリー内のパンフより)

2階の和室で畳の上に座り、のんびり外を眺めていると、高層ビルとアスファルトの現代を忘れ、私の知らない昔に帰る。
海を見、波の音を聞き、観光地で賑わう稲毛の別荘でワインを飲む。当時の情景を、心で体感してください。

旧　神谷伝兵衛　稲毛別荘 (千葉市民ギャラリー・いなげ内)
住所：千葉市稲毛区稲毛1-8-35
電話：043-248-8723
開館時間：9:00〜17:00
休館日：月曜日、年末年始
入館料：無料

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↑上に戻る 　　　　　　　撮影日：2006.10.17　　撮影＆記事：渡部　成夫 　　　　　感想お待ちしています！